「私は時折、もし私が聖書を知らなかったとしたら、今ごろどんな生活をしているだろうかと思う。戦争中に小学校の教師であった私は、敗戦を迎えて、ひどく虚無的な、そして懐疑的な人間になった。その私を敗戦後7年にして変えたのは聖書であった。聖書は私に、生きる方向を変えさせた」(三浦綾子「平凡な日常を切り捨てずび深く大切に生きること」より)
さて、人を変える聖書とはどのような書物でしょうか。私が聖書とは何か説明する場合、大切な点は人間自身が聖書を説明できないという事です。どんなに高学歴の神学者であっても人間の言葉で説明できないのです。それは「すべての人は罪を犯して、神の栄光を受けることができず、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いを通して、価なしに義と認められるからです。」ローマ3:23‐24。ではどのようにして聖書を説明するのでしょうか。それは聖書自身の説明以外にはないのです。聖書は聖書をこのように説明しています。「聖書はすべて神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練のために有益です。」2テモテ3:16 では聖書の目的は何でしょうか。①「あなたに知恵を与えて、キリスト・イエスに対する信仰による救いを受けさせる」②「神の人がすべての良い働きにふさわしく、十分に整えられた者となるため」にあります。(2テモテ3:15,17 )具体的には
- 霊的な力が与えられます。
- 罪に対する勝利を得られます。
- 日常生活の中で喜びを体験することが出来ます。
- うしなわれている魂に対する情熱が、与えられます。
- 主イエスに対する愛を増し加えられます。
- 奉仕の力が与えられます。
- 信仰が強められます
- 霊性の向上に寄与します。(東京基督教大学元学長:樋口信平師「聖書の読み方学び方」より)