1.「聖書の内容をよく理解するために」
新改訳聖書が2017年宗教改革500年(1517年ドイツのルターの宗教改革)を記念して
「47年ぶりに全面・大改訂されました。」その翻訳編集委員長であった津村俊夫師は同時に発売された「聖書地図」の裏面で次のように述べました。
「私たちは聖書が記している出来事を時間と空間、すなわち、いつ、どこで起こったことなのかを大切にして読みたいと思います。旧約聖書は古代オリエントを新約聖書はローマ時代の地中海世界をその背景として書かれています。聖書を正しく読むためには、それが最初に向けられた読者の置かれた立場に自分を置いてみることが重要です。そのことがいかに難しいことであったとしても、聖書が伝えようとしている内容をよく理解するためには、その努力を怠ってはならないのです。聖書の著者の伝えたかったことが何であったのか、まず、著者と読者の当時の世界に入って行こうとする努力が、今ほど求められている時代はないのではないかと思います。」
2.聖書の読み方
「実に聖書を通して、今、イエスキリストはご自身の神としての権威を行使し、神の真理を知らせ、命令を下し、従う基準をしめしています」新聖書辞典p453 このように聖書は私たち、教会の唯一絶対の基準です。御言葉に従う信仰をこれからも続けなければなりません。これこそが教会成長、私たちの成長の道です。そして聖書を読む姿勢は、自分が聖書に読まれるという体験です。
説教の時、それとも個人またグループで聖書を読む時、御言葉に矯正され、教えられ、悔い改めされる恵みです。その時、その人の霊は砕かれ、主によって新しい道を発見し、主との深い交わりへとさらに進んで行きます。聖書の上にではなく、聖書の下にこそ自分を置き、御言葉に聞き従う信仰が大切です。その際、「自分に何を語っているか」と問う事よりも第一に「神はどのようなお方なのか」を問うことです。どうしてでしょうか。聖書の主人公は神ご自身であり私たちは主に従う者だからです。また、みことばに留まる人には聖霊が継続的に魂に働き、魂の汚れから解放し、キリストの似姿に変え、主のみこころを行う人となります。
「あなたのみことばは 私の足のともしび 私の道の光です」詩篇119:105